インストール、起動に関する Q&A
Q2."キーユニットを接続して下さい"というメッセージが出て起動できない
A.以下をご確認ください
・キーユニットが接続されているか
・USB用キーユニットがコンピュータに差されている場合、光っているか
・お使いのOSとHASPドライバが合っているか
・デンコーステーション2の環境設定は完了しているか
・USBキーをお使いで、差したままHASPドライバの設定などを行わなかったか
Q3.Windows2000,NT,XPで動作しますか?
A.ハスプ(HASP)キーユニットをお使いの場合は正常に動作します。WindowsMe,2000,NT,XPをお使いで、センチネル(SENTINEL SuperPro)キーユニットの方はご連絡下さい。Windows95,98をお使いの場合は、キーユニットの種類に関係なく動作します。
Q4."[プロテクト キー]を入力して下さい"というエラーが出て起動できない
A.プロテクトキーは、購入時のCDケースに記載されています。分からない場合はご連絡下さい。
入力、計算、操作全般に関するQ&A
Q1.節点移動でZ方向上下移動させたい
A.軸図表示に切り替えて節点移動させると上下移動は可能です
Q2.曲げもどし考慮した際、反曲点高さが自動設定されるが、以後の計算実行時には0.5からではなく、その設定値からスタートしているようですが、0.5からするには?
A.部材別反曲点入力に於いて、入力値をすべて削除してから実行します
Q3.基礎梁の長期短期応力が開口の下部分まで全体で解析されている
A.基礎梁として配置した梁リストが基礎梁の属性に設定されていない。
Q4.軸をはさんで、片方は壁となっているのに、もう片方は壁になっていないところがある
A.部材メニューの「壁柱設定」が有効になっているか確認してください
Q5.曲げもどしで、多層にわたるNGの処理について、例えば、3階建ての物件なら、曲げもどしはどうすればよいでしょうか?
A.3階建てなら3回、階数分計算を実行します。2回目からの計算を実行する際、梁断面検定と柱断面検定をチェックして実行すれば曲げもどしも行われます
Q6.断面検定を行う部材を個別で指定する方法はありますか
A.計算処理メニューの「断個出力指定」にて、出力する部材を選ぶ方法があります。
Q7.曲げもどしを何度実行してもNGが消えません
A.そのフレームの基礎梁がNGになっていませんか。基礎梁がNGだと何度実行してもNGは消えません。
Q8.下階柱抜けの形状は計算可能でしょうか。
A.下階に梁があれば可能ですが、モーメントの伝達が出来ずモーメント図出力でその位置に#が表示されます。しかし、そのような場合でも下図のような形状であれば上階壁柱の軸力を考慮して断面検定をすることも出来ます。この"応力伝達梁"機能は評定対象外となります。
長期・・・壁Aに生じた軸力の1/2 ずつが、支える梁Aの両側にかかる集中荷重とする。
地震時・・・壁Aに生じたせん断力より、支える梁Aの両側に生じる軸力を求める。
Q9.壁梁の断面検定で、許容曲げモーメントの算出出力が0の部分がある
A.その部分に曲げが発生しない場合は0になります。
Q10.開口包括を指定したい。
A.開口リストで、包括させたい開口同士の包括番号を0以外の数字で同じ数字を入力して下さい。同じ包括番号の開口を一つの開口として包括します。
Q11.壁柱設定と壁柱の内容がわからない。
A.通常、壁柱設定は全ての部材について有効としてください。壁柱設定で有効無効として設定出来る壁柱は、スパン内に出来る荷重伝達用の壁柱になりますので、45cm・0.3hoの判断も、そのスパン内において行います。例えば、45cmより小さいスパン長などを設定していて、めくら壁などが連続している場合でも、スパン内の壁についてのみの判断ですので、壁柱設定を無効と設定した場合はその部分の壁は壁長45cmより小さいと判断され、荷重伝達用壁柱は作成されずに雑壁となります。通常、応力や壁量として計算する壁柱は、その荷重伝達用の壁柱をもとに自動で45cm・0.3hoの判断をして応力用壁柱を作成しフレームを組んで断面検定します。その場合はスパン内ではなく、壁が連続している場合も一枚の壁柱として認識します。したがって、壁柱設定を無効と設定する場合は、荷重伝達用の壁柱を作成したくない場合のみ使用して下さい。
Q12.”3103床の右に部材が無い”というエラーメッセージが出る
下図の様に、片持ち床をスパンを超えて配置し、そこに接触している部材(壁・梁)が無い場合に出力されるメッセージです。なるべく片持ち床はスパン毎に切って配置するようにしてください。
Q13.中間階の床こう配の計算は出来ますか
A.出来ません。床こう配は屋根部分のみ計算します。(下図参照)
Q14.曲げもどしの処理内容を教えてください
A.梁断面検定で主筋の地震時がNG(基礎梁は除く)のでた梁について、それに関わる柱の反曲点比を自動で変更する処理です。変更された反曲点比をもとに、再度「応力計算」から「断面検定」を計算し直すとNGが減ります。(計算手順)
※注意 長期がNGの場合、地震時でもNG発生位置が中央の場合、せん断筋がNGの場合は、曲げもどしは行いません。
Q16.国土交通省告示第1026号(2001/6/12)にはどのように対応していますか?
A.告示第1026号には以下の3点に対応しています。
1.階高の適用範囲を3mから3.5m
2.層間変形角の適用範囲を1/200から1/2000以内
3.必要壁量-5を限度として、必要壁量を次のイ〜ハによって低減
イ:壁厚による低減
ロ:地域係数Zによる低減
ハ:コンクリート強度による低減
Q17.応力伝達梁"とは何ですか?
A.下階の壁抜けの梁に対する処理です。v1.51で追加したもので評定対象外です。処理内容は、Q8 下階柱抜けの形状は計算可能でしょうか をご覧下さい。
Q18."部材別反曲点"を入力していないのいつのまにか入力したことになっているのですが?
A."曲げ戻し"を"する"にしていると、曲げ戻しがかかった部材は自動的に反曲点が変更されます。入力したのではありませんが、特定の部材の反曲点を変更したという意味です。
○壁は、壁配筋と壁せん断配筋の2つをセットします。
壁配筋 |
[マスター]→[壁配筋] |
部材を配置するのと同様にスパン毎に配置 |
壁せん断配筋 |
[断面検定]→[柱配筋マスタセット] |
厚さ別に、どの配筋リストを使うか選択し、計算時に自動的にセットされます。 |
[計算処理]→[壁配筋個別] |
一度計算すると、個別にセットできます。NG部材など個別にセットしたい箇所に使います。 |
○梁は梁配筋リストのみのセットですが、3種類の方法があります。
梁配筋 |
[断面検定]→[梁配筋マスタセット] |
厚さ別に、どの配筋リストを使うか選択し、計算時に自動的にセットされます。まずはこれで大雑把にセット。 |
[計算処理]→[梁配筋個別] |
一度計算すると、個別にセットできます。NG部材など個別にセットしたい箇所に使います。 |
[断面検定]→[梁断面] |
梁断面リストを作って配置します。 |
Q20.小梁,片持ち梁,片持ち床の配置のときは、"データ表示"を使えないのですか?
A.これらの配置確認は、"データ表示"ではなく、[Shift]キーを押しながら配置した場所をマウス右クリックすると下の[Set Parameter]画面に表示されます。
Q21."風荷重"の計算結果が0になる
A."一般入力"→"風荷重"で受風面積を入力して下さい。
Q22."地反力"って何ですか?
A.基礎設計時に用いる地反力を計算します。v2.03で追加したもので評定対象外です。入力方法、計算内容、計算結果についての詳細は、バージョンアッププログラムに添付している追加マニュアルをご覧下さい。
Q23.基礎の短期軸力の処理は扱ってますか?
A.基礎の設計における短期軸力の取り扱いについては、壁麻呂プログラムの中では処理しておりませんが、建物が地上5階建てまでということで、短期で決まる場合よりも長期で決まるケースの方が多いと想定しております
Q24.転倒に関しては扱ってますか?
A.基本的に低層の構造物であることと独立耐震壁等及び壁式ラーメンとして解析した場合という前提条件として転倒はないものとして解析を致します。ですから転倒の検討をする必要がないわけではありません。地上20m以内、階高3.5m以内という条件のもとに計算いたします
出力に関するQ&A
Q1.出力の軸伏せ画面出力時に違う通り又は階を表示させたい
A.軸伏せ表示ウインドウ内でマウス右クリックでメニューが表示されるので、そのメニューで切り替えをします
Q2.出力の壁軸力表の出力内容について教えてください
A.壁軸力表出力上の打ち出し内容は図1の内容について、図2のように集計されて出力されます。
※1 梁リストの属性が小梁の場合
※2 床リストの積雪重量のみ
Q3.上部のヘッダーの物件[・・・]は、どこを入力すれば出力されますか?
A.出力→出力用規模→"略称"です
Q4."計算終了メッセージ"のエラーの内容はどこを見れば分かりますか?
A.壁麻呂OUTPUT(出力プログラム)のメニューの表示→"エラー"です
Q5."計算終了メッセージ"のワーニング数と"ワーニングメッセージ"の関連がわからない
A.
ワーニングメッセージの"項目" |
計算終了メッセージ |
チェック |
入力データ、形状認識 |
荷重計算 |
地震力計算 |
荷重分割 |
解析モデル作成 |
壁量 |
壁量 |
応力計算 |
応力解析 |
層間変形角 |
層間変形角 |
剛心偏心 |
剛性率、偏心率 |
断面計算 |
梁(壁)断面検定 |
保有計算 |
保有水平耐力の検討 |
Q6."提出用出力"の仕方がよく分からない
A.
1."出力先を"プリンター"にする
2."その1"か"その3"を選択する
3."提出用出力選択"をクリックする→必要な選択項目がチェックされる
4."提出用出力"をクリック
5.「提出用の順序でプリントアウトします」というダイアログが出ますのでOKをクリックしてください
Q7."提出用出力"のその1、その3とは何ですか?
A."その1"は最低限必要な項目です。解説書(v2.0)の最後に"その1"の項目が載っています。"その3"でその1の補足してください。
Q8.全通りや全階ではなく、必要な通りや階だけ出力させたい
A.通りは"印刷用フレーム指定"、階は"印刷用代表階指定"で、出力させたい通りや階を選ぶことができます。
Q9.上部ヘッダーの物件名、認定番号、性能評価書番号、ID、JOB番号が出ません
A. v2.0以降では下記の場合に出ません。
平面の最大傾斜角度が15度を超えた
床面の最大傾斜角度が15度を超えた
セットバックの最大角度が15度を超えた
Fc21〜27N/mm2以外のコンクリート強度を使用している
建築延べ床面積が5〜10000m2を超えた
保有水平耐力の計算で梁がせん断破壊している箇所がある
保有水平耐力の計算で壁がせん断破壊している箇所がある
層間変形角NG
梁断面検定NG
剛性率偏心率NG
壁断面検定NG
保有水平耐力NG
※詳しくはこちらをご覧ください。
A.上図の"設定を保存"のチェックを入れます。(v2.04以降)
Q11.ワーニング"平均せん断応力度(τ)を超えた箇所がある"と出るが判定している数値は?
A.壁式鉄筋コンクリート造設計施工指針(1996年度版) P37表1です。
現在このワーニングは出力しておりません。
Q12."45cm以上かつ0.3hoを満たさない耐力壁があります"の場所は?
A.
1.壁麻呂OUTPUTのメニューの"表示"→"一貫計算"を選びます。
2.計算ログが表示されます。
3."応力"と表示されている行の下に、以下の例のように表示されているはずです。
(例)
-----------------------------------------------------------
応力
+++ 通り番号:Y[ 1] +++
HOSO <<< W >= 450 && W < h/3 >>>
FL_ATM[ 1].WK_ATM[ 0]->KH=2900:LEN1= 460:LEN2= 460
wza[L_D].x= 0:y= 0: wza[R_D].x= 460:y= 0
wza[R_U].x= 460:y= 3000: wza[L_U].x= 0:y= 3000
-----------------------------------------------------------
上記の例ですと、
Y[ 1] :Y方向の左から1番目の通り
KH=2900:LEN1= 460:LEN2= 460 :開口高さ=2900 壁長=460
左上(0,3000) 右上(460,3000)
左下(0,0) 右下(460,0)
または、出力「壁長伏図」と壁リストの配置を比べてください
(「壁長伏図」は耐力壁のみ出力します。)
Q13.プリンター出力するとヘッダーの"PAGE"の後の数字が出ません
A.EPSONの一部の機種では勝手に余白を作ってしまいます。プリンターのプロパティ→用紙設定→印刷可能領域で、"標準"になっているのを"最大"にして下さい。
(PM-300C,PM33300Cで現象を確認しております)
Q14.壁の長期軸力は出力されるが、短期の軸力は出力されないのか?
A.出力していません。応力解析が反曲点法を用いている為に、壁柱のモーメントを梁に伝えるというシンプルな解法により応力を求めています。形状等の認識において、梁のせん断力を壁柱に伝えて短期軸力を求めることは行っておりません。(梁のせん断力の伝達が形状的に困難になることがある。)
Q15."JOB番号が0になる
A.形状認識から再計算してください。「提出用計算」は形状認識から計算をします。
これ以外でも、質問等ありましたらユーザーサポートにて受付いたします。
物件データ等を電子メールに添付される場合は、必ず全ての物件データをLHA等で圧縮して、一つのファイルにまとめてお送りください。それ以外のファイルについては受付しかねます。
(例:物件3番の場合、PWALLの下のDATAディレクトリィにて"LHA U -XR ZD003.LZH ZD003\*.*")
【ユーザーサポートはこちら】
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